1.大学受験の古文の勉強法
古文がどうしても苦手という受験生は昔から多かったですが、実は基本をしっかり身につければ高得点が狙える科目でもあります。古文の勉強は成果が比較的早く現れやすいので、やる気にもつながります。苦手意識を捨てて、コツコツと取り組めば、古文の得点力は必ず上がります。この記事では効果的な古文勉強法をお伝えします。
1-1. 基礎単語と文法の理解が最重要です
高校生が古文を苦手になる理由はいくつかに絞られます。まず、単語や文法が分からず、外国語を読んでいるような気分になってしまうことが挙げられます。これは、古文の勉強時間を十分に確保していないことが原因のケースも多いです。
古文を読み解くためには、単語や文法の暗記が必要であり、これには時間をかける必要があります。不得意なままでいると、古文を克服できなくなってしまいます。
1-2.古文常識を知らないと読めません
古文の常識や背景を知らないと文章を正確に理解できません。古文は昔の人の感覚で書かれた文章であり、その根底にある常識や道徳観は現代とは異なります。
そのため、古文を読むには時代背景や常識を知る必要があります。共通の文化背景を持っていない場合、古文を読み進めることができず、文章全体の解釈を誤ることがあります。
1-3.読解に時間がかかるのも苦手意識の原因
古文を読むのに時間がかかるというのも苦手意識の原因になっています。古文は現代の文章とは違い、読解に時間がかかります。これは古文が昔の文章であり、そのままでは理解できないためです。
時間切れになってしまうこともあり、苦手意識を抱く原因となります。時間を意識しながら、まずは全体像を把握し、慣れていくことが大切です。
1-4.独学用の教材を活用してみる
古文を教える先生の授業が難解であったり、教科書が分かりにくかったので古文が嫌いになったという人も多いです。このような場合は、別の教材を活用することが有効です。
例えば、スマホアプリなどの勉強ツールを活用して、自分に合った勉強方法を見つけることができます。古文の勉強は、基礎をしっかりと固めることから始め、少しずつ慣れていくことが大切です。
2.古文解釈をどう学ぶべきか
古文の勉強には最低限の努力が必要ですが、苦手意識を持っている人でも、コツをつかめば点数を稼ぐことはできます。ここでは、古文解釈のために必要な勉強方法を紹介します。
2-1.解釈にも単語暗記がキモとなります
まずは古文の単語を覚えることが重要です。最初に基本となる単語200前後を覚えることから始めましょう。単語を理解することで、古文の文脈も想像できるようになります。
初めは少しの単語を完璧に覚えていき、量に関係なく完璧にこなせたことで苦手意識が薄れ、モチベーションが高まります。また、古文への自信が生まれることもあります。一度覚えた単語でも、定期的に見返して反復することが大切です。
2-2.助動詞のマスターが必須
次に古文で非常に重要な助動詞を覚えることが必要です。助動詞は「る」「らる」「す」などのたくさんの種類があります。助動詞を見つけられないと内容を誤読してしまう可能性が高まります。
助動詞には活用形があり、学生を悩ませる原因の一つです。助動詞の活用表を繰り返し音読するのが有効ですが、文脈で覚えていくことも大切です。参考書や教科書に出てくる文章から、単語で区切って品詞と活用を調べ、暗記していきましょう。
2-3.古文常識の理解
古文常識を理解することは重要です。古文常識は文章が書かれた時代背景を指します。直接的に問われることはほぼありませんが、ある程度備わっていると古文をスムーズに読み解くことができます。
その時代の人物の心情や価値観を理解する助けになります。文献を読み漁るのは手間がかかるので、学校の教科書や参考書からしっかり学びましょう。
2-4.多読のススメ
古文を勉強するには、まず単語や文法の基礎を身につける必要があります。そのためには、できるだけ多くの古文を全訳付きで読んでみましょう。受験古文で出題される文献は限られているため、たくさんストックすることが大切です。原書を読むことが理想ですが、慣れるまでは全訳を使うことをおすすめします。
全訳を読むと、平安時代の思想や風流なども丁寧に解説されています。これによって当時の感覚をつかむことができ、古文の解釈力が身につきます。さらに、古文を読む際には音読することが重要です。音読することで、声と文字の両方で暗記できるだけでなく、文章のリズムをつかむことができます。20~30編の物語を音読すると、古文になじむことができ、読むのが苦痛でなくなるでしょう。
3.古文解釈の要点
古文解釈の要点をご紹介します。古文の基礎がしっかりしてきたら、さらに高度なポイントに挑戦しましょう。以下のポイントを意識することで、難しい古文問題にも立ち向かえます。
3-1.情景を想像しながら読む
まず、古文を読む際には、情景を思い浮かべることが大切です。随筆や物語には情景描写が含まれていることが多く、イメージを持つことで文章の意味を理解しやすくなります。
また、情景をイメージすることで、細かい誤解やひっかけ問題にも対処しやすくなります。情景を想像するには、現代語訳で練習し、徐々に古文に慣れていくことが大切です。
3-2.主語を見極める
文章内の主語を見つけることも重要です。古文には主語が省略されている場合があり、意味が分からなくなってしまうことがあります。主語を見つけるためには「敬語」に注目することがコツです。
尊敬語が使われている場合は、身分の高い人が主語である可能性が高く、逆にへりくだった言い方がなされている場合には、身分の低い人が主語である可能性が高いです。問題を解くためのヒントは文中に隠れているので、意識的に探していきましょう。
4.最後に
古文が苦手な場合は基礎を見直すことが大切です。単語や文法の基礎を磨くことで、文章全体の意味を理解しやすくなります。どうしても苦手意識が強く、独学が無理そうな場合は、スタディサプリや東進ハイスクールの衛星授業など、自分に合う先生の授業を受けることもお奨めです。